静岡市立中学校の吹奏楽部で、午後11時を過ぎても部活動をおこなっていたことがわかったとして、静岡市教委が当該校に注意をおこなっていたことがわかった。

事案の経過



 『静岡新聞』2018年9月22日『深夜の部活動を厳重注意 静岡市教委、市立中吹奏楽部に』によると、当該案件の経過はおおよそ以下のようになっているという。

 問題があったのは2018年8月11日。当日は浜松市で吹奏楽コンクールがあり、同校も出場していた。コンクールは午後7時半に終了し、その後午後10時半頃に学校に帰着した。

 当該コンクールは3年生の最後の大会だったとして、学校帰着後も午後11時半頃まで、打ち上げ・送別会をおこなっていたという。

 静岡市のウェブサイトにこの件の情報提供と、部活動やコンクールの運営方法の見直しを要望する書き込みがあったという。静岡市教育委員会が調査し、当該校での一連の経過を把握した。

 静岡市教委は当該校での経過について、児童・生徒の午後11時以降の外出禁止を規定した静岡県条例に抵触するとして、厳重注意をおこなった。またコンクールの運営団体に対しても、運営の見直しを要望した。

部活動の問題点が顕在化



 この案件は、部活動の問題点が顕在化した案件だとも感じる。

 コンクールの終了時間が午後7時半と遅いこと。浜松市から静岡市までは80~90kmほど離れていて、通常でも移動に時間を要することで、学校帰着も遅くなっていること。さらに帰着後もそのまま部活動をおこなったこと。コンクール主催団体の運営面でも学校の部活動のあり方としても、ひずみが出ているのではないか。
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