山梨県北杜市立中学校1年だった女子生徒が2017年11月、いじめを苦にして自殺を図っていたことがわかった。しかし教育委員会は「重大事態」だと認定していなかったという。
『毎日新聞』2018年11月1日『山梨・北杜 中1いじめ半年「放置」 「重大事態」認めず』および『山梨・北杜 悪口続き「死んだ方が楽」 福島出身の中1』によると、いじめの概要は以下のようになっている。
女子生徒は福島県南相馬市出身。2011年の東日本大震災・福島第一原発事故に伴って避難し、各地を転々とした後に2013年8月に山梨県北杜市に移住し、地域の小学校に転入した。
いじめは転入翌年の2014年頃から始まったとしている。被害生徒は、震災や原発避難を直接の理由としたものではないと受け取っているというが、「転校して先生にほめられた時、『(他の児童より)ひいきされている。差別だ』」と悪口を言われる、持ち物を隠される、突き飛ばされたり馬乗りにされるなどの暴力行為などがあったとしている。
生徒は中学校1年だった2017年9月、「死にたい」などと学校側に漏らした。2017年11月に自殺を図った。そのときの心境について「
2017年12月には学校側のアンケートに対して「9月から無視・仲間はずれなどのいじめを受けている。複数の教師に相談したが改善されない」と回答した。
さらに2018年1月には、同級生からボールを集中してぶつけられるいじめを受けて不登校になった。「震災やいじめの経験などが原因の適応障害で自殺の恐れがある」と診断されて約3ヶ月間の入院ののち、現在は特別支援学校に通っているという。
北杜市教育委員会は「いじめと自殺未遂とは無関係と考えている」「第三者委員会は、絶対に設置しなければいけないという義務ではない」として、重大事態とは扱っていないという。
市教委の言い分は、いい加減極まりないものだといえる。生徒がいじめを訴えても放置、自殺未遂に至っても「重大事態ではない」扱い、いじめを隠蔽している対応とみられるべきものである。また実質的には、市教委・学校ぐるみで加勢しているようなものと非難されてもおかしくないものではないか。
被害生徒の立場に立って対応すること、このことが基本である。
いじめの経過
『毎日新聞』2018年11月1日『山梨・北杜 中1いじめ半年「放置」 「重大事態」認めず』および『山梨・北杜 悪口続き「死んだ方が楽」 福島出身の中1』によると、いじめの概要は以下のようになっている。
女子生徒は福島県南相馬市出身。2011年の東日本大震災・福島第一原発事故に伴って避難し、各地を転々とした後に2013年8月に山梨県北杜市に移住し、地域の小学校に転入した。
いじめは転入翌年の2014年頃から始まったとしている。被害生徒は、震災や原発避難を直接の理由としたものではないと受け取っているというが、「転校して先生にほめられた時、『(他の児童より)ひいきされている。差別だ』」と悪口を言われる、持ち物を隠される、突き飛ばされたり馬乗りにされるなどの暴力行為などがあったとしている。
生徒は中学校1年だった2017年9月、「死にたい」などと学校側に漏らした。2017年11月に自殺を図った。そのときの心境について「
もっとつらい人もいるんだと思って耐えてきた。クラスで悪口を聞いて、言われて、積み重なって爆発した」(毎日新聞より)と話したという。
2017年12月には学校側のアンケートに対して「9月から無視・仲間はずれなどのいじめを受けている。複数の教師に相談したが改善されない」と回答した。
さらに2018年1月には、同級生からボールを集中してぶつけられるいじめを受けて不登校になった。「震災やいじめの経験などが原因の適応障害で自殺の恐れがある」と診断されて約3ヶ月間の入院ののち、現在は特別支援学校に通っているという。
北杜市教育委員会は「いじめと自殺未遂とは無関係と考えている」「第三者委員会は、絶対に設置しなければいけないという義務ではない」として、重大事態とは扱っていないという。
あまりにもな対応ではないか
市教委の言い分は、いい加減極まりないものだといえる。生徒がいじめを訴えても放置、自殺未遂に至っても「重大事態ではない」扱い、いじめを隠蔽している対応とみられるべきものである。また実質的には、市教委・学校ぐるみで加勢しているようなものと非難されてもおかしくないものではないか。
被害生徒の立場に立って対応すること、このことが基本である。