名古屋市千種区の私立愛知高校1年の男子生徒が2018年11月、所属しているラグビー部でのいじめを苦に自殺を図っていたことがわかった。

 生徒の命に別状はなく、当該生徒は回復して通学しているという。

事件の経過



 報道によると、いじめは2018年5月頃から始まったとされる。

 体調不良で部活を休んだことをきっかけに、他の部員からSNSで「次、部活に来たら殴る」などと脅すような書き込みがあった。生徒が気づいて顧問教員に相談したが、大会中で忙しいとして生徒の訴えを放置していた。

 生徒は2018年11月5日、市販薬を大量に飲んで自殺を図った。

 学校側は「いじめがあった」として愛知県に報告し、事件に関与した生徒1人を停学処分にした。

対応に問題がなかったか



 部活動の大会への対応を優先させていじめ対応を後回しにしたということは、教職員の多忙化という意味だけでなく、部活動のゆがみをも表しているということにもなる。何よりも、生徒の命と人権を守ることが最優先課題ではないか。そういうことができない状況はとんでもない。
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