愛知県豊橋市立岩西小学校の男性教諭が2017年10月に担任クラスの2年女子児童の頭をつかんで黒板を打ち付けるなどした「体罰」事件に関連して、豊橋市教育委員会は12月11日、この教諭による「体罰」・暴行事件が、2017年9月~10月にかけての5件が確認されたと発表した。

 新たに公表された「体罰」事案は、


  • クラブ活動のバスケットボール部の指導中、6年の男子児童に「出ていけ」などと言いながらコート外に突き飛ばした。児童は弾みで壁にぶつかった。

  • 担任クラスの2年の男子児童に対し、自分の方を向かせようと、座っているいすごと児童の向きを変えようとし、児童は弾みでいすから転落した。

  • 2年の男子児童が廊下を走っていたとして指導する際、児童の腹にひざ蹴りをした。



などとなっている。いずれの児童もケガはなく、通常通り登校しているという。

 新年度開始当初から教諭の威圧的な態度に対する苦情が出ていたこと、数年前には委員会活動の指導中に生徒を転倒させて骨折させたこと、前任校では担当していた来日児童対象の日本語教室で「課題がうまくできなかった」として生徒をペンで突いて戒告処分を受けた前歴があることなど、この教諭の暴力体質は常習的なものだと思わざるをえない。

 過去にも問題を起こしているのに、放置されてきたというのも不審である。

(参考)
◎別の児童3人にも体罰、愛知・豊橋の小学教諭(産経新聞 2017/12/11)
◎愛知の教諭、体罰さらに5件 尻餅つかす、ひざを腹に…(朝日新聞 2017/12/11)
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